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2006年10月29日

日曜日 背広にて

今日は朝から明治大学で開催される国際経済法学会の年次研究大会があり、ぎりぎりまで寝て背広ででかけた。さすがに日曜日の電車は背広姿が少ない。電車に乗っていつも感じるのだが、席を譲るということが案外めんどくさいことがある。空けようと横にずれると意味もなく女性からにらまれたりすることもある。またどうみても一人分のスペースがないようなときにずんずん割りこんで来る人に対しては不快感をあらわにする人も多い。

席に間仕切りをすべきかどうかといったことが以前新聞紙上でおこなわれたことがあったが、実際間仕切りがあったほうがいいんでないかい、という場面が多い。江戸の粋を示す政府広報のポスターだと、こういうときには笑顔で譲る図があるが、いかんせん満員、あるいは混んだ電車の中のことであるから、江戸を引き合いに出されてもなあ。

10時5分に到着して私法系の部屋に入ったらもう始まっていた。学会というのは一年ぶりにいろんな人と会える良い機会ではある。若い学者が発表して業績を増やしたりするが、われわれはもっぱら先輩への挨拶まわりとなる。大御所の先生のところには次から次へと挨拶が続く。大御所と思っている先生のところには誰も挨拶に行かない。はっきりしていて気持ちいい。教員のお誘い(ヘッドハント)もこんな会場の片隅で話し合われるようだ。

僕らは大学を出てから学者の道を歩んだわけではないので関係ない話であるが、学会には序列や派閥がはっきりしていて、一人が移動するとその後どういった人事異動が発生するかは大方予想がつくらしい。派閥の論理で、論文発表や掲載も決まるようで、同僚の教授が退職すると言うのに、同じ学問分野の先生方が論文を寄稿するにも締め付けがあってできないということが起こるということを聞いた。ばかばかしさも極まれりとはこのことだ。同じ職場の仲間の記念誌に寄稿ができないなんて小学生の陣取り合戦以下のバカ話である。それも職探し中の助手ではなく、天下の教授がである。そんな世界にいなくて本当によかったと思う。わが国際経済法学会にはそんなことはないようでほっとしている。

さて明日からは学園祭シーズンで、すこしのんびりできるかな。幸せな一週間になりますように。


2006年10月29日 21:23

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