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2006年09月23日

加藤登紀子さんのお母さんが本を上梓

加藤登紀子さんのお母様の淑子さんが御年91歳で本を出版されました。「ハルビンの詩が聞こえる」(藤原書店)というタイトルです。素敵な内容で、一気に読み進めています。その本の出版を祝う会が、加藤登紀子さんのお姉さんの幸子さんが経営されるテアトロスンガリー(表参道)でありました。

僕は今から40年ほど前に、シャンソンコンクールで優勝した歌姫に一目ぼれして、今で言う追っかけファンになったわけですが(13歳でした)、当時はお小遣いもなくて銀巴里などにはそう頻繁にでかけられません。シャンソンを歌う加藤さんはこの銀巴里やら日航ホテルなどでライブをされてましたが、中学生のがきでは出入りできません。そこで加藤さんにくっついて楽屋から入れてもらったり、無料でこっそり聞かせてもらったりしていました。巴里祭のときには楽屋差し入れをしながら舞台の袖で3時間聞かせてもらっていました。

ご自宅でご飯をご馳走になったり、散歩に連れて行ってもらったり、屋上で写真撮影会をしたり、熱があるのでお見舞いに行ったら起きてきて美味しい紅茶をいれてくれていつまでもしゃべってくれたり、とにかく家族の皆さんに優しくしていただきました。その後レコード大賞新人賞を取られてからの大活躍ぶりはご紹介するまでもないでしょう。とにかく加藤さんのシャンソンは超一流で、小さな銀巴里をいつも思い出します。

今日は登紀子さんもお祝いでミニミニコンサートをしてくださり、ロシア民謡、シャンソンを歌ってくださいました。お母さんとは久しぶりでしたが覚えていてくださり、お姉さまとも久しぶりにゆっくりお話ができました。胡弓の楊興新さんの演奏もありました。胡弓で初めて「愛の讃歌」を聴きました。絶品の演奏でした。

このテアトロスンガリーは12月で閉店になるそうです。契約問題なので詳しくは書けませんが、せっかくファンが多いのに残念です。なんとかならないか明後日もう一度確認してみようと思います。スンガリーは他に新宿にもあるので味は楽しめますが、ここの舞台やインテリアは本当に素敵で、巴里とロシアと上海を足したような雰囲気があり、有名人も多数ファンがいます。

ハルビンの話を聞いていると胸が熱くなります。なかにし礼さんが推薦文を寄せておられます。素晴らしいので引用させていただきます。

「満州の歴史とは、実は女たちの物語なのである。満州建国を夢見たのは男達であったが、その夢破れたのちのあとかたづけはすべて女たちがやった。そのひとつの証言をここに見る思いがする。加藤登紀子も私も、阿修羅のごとく戦った母によって守られ、日本に流れついた命なのだということをあらためて痛感する。」

一流の編集、一流の書評、本はかくあるべきである、と痛感しました。この本は後世につたえなくてはいけない、美しい女性のロマン・旅情あふれる11年間の物語です。是非手にとってみてください。今日を生きる勇気がわいてくる内容です。

2006年09月23日 16:54

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