2006年08月23日
シュレッダー事件
ニュースで子供の指がシュレッダーでちぎれたという事件を大きく報道している。
子供にとっては不幸な事件である。まさかと思ったにちがいない。こういう機械に内在するリスクの問題は一般的には製造物責任問題、いわゆるPL問題として取り扱われる。日本では1996年にPL法が施行されており、当時のことを今も思い出すことがある。
シュレッダーメーカーが、機械にネクタイをはさみこまれないようにといった内容の注意書きを貼って回るようなニュースであったと思う。ネクタイはさすがに大きな事件とはなっていないようだが、子供たちには当然にそんなことは伝わっていない。まだ子供たちは隙間に手を入れたがるものである。そうならば、もっと早い時期に安全装置の取り付けはできなかったのかと思う。
先週の金曜日に我が家に2歳の女の子が遊びに来て部屋のシュレッダーに触れたことを思い出して、ぞっとしました。我が家のものはスイッチがある特定部位にセンサーがあるので簡単には作動しないが、それでも事故の可能性は十分にあったように思います。
事故で犠牲者が出て、格段に警告や安全装置は普及しますが、これは世界のPL先進国である米国でも同様ですが、最初に犠牲になった子供には大きな心の傷となり一生つきまとうことでしょう。
安全装置はいつも費用対効果で判断されます。100%の安全装置をつけて競争に勝ち抜くことは至難の業ですが、事故が起きて保険が適用されたり賠償金が支払われたりして企業が負担した費用はすべてまた製品の価格に転嫁されるのが自然の流れです。最終的には安全の費用は使用者が負担するのですから、早期にできる限り安全な設計にしてもらいたいものです。
私も米国で多くのPL訴訟に被告の立場で参加してきましたが、米国型の消費者保護レベルは行き過ぎだとしても、被害者の権利を擁護するレベルに関しては日本はまだまだ劣っていると判断せざるを得ません。泣き寝入りせずに、堂々と救済を申し立てて、そういう主張が正当に評価されるようにならなくてはいけません。
指10本とも怪我をしたこの子供さんの状態が心配ですね。
2006年08月23日 23:56
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://kazuhito.biz/cgi/mt/mt-tb.cgi/143











